職場の人に勧められた本。
今日、読了。

主人公の松蔵は天下の大泥棒。明治大正を生きた義理と人情あふれる怪盗のお話。
警察は、松蔵に防犯対策案を練るために協力要請をした。
松蔵はなつかしの留置所に入れてくれるならということで、受けることに。
留置所で闇がたられる話に、誰もが食い入るように聞いている。私もその一人だ。
話に説教くささは微塵も無い。
話に出てくる登場人物はとにかく「粋」なのだ。
その生き方に感化されてしまうというのが本書の醍醐味なんだろうと思う。
あと、私がすごいなと思ったのは、語っているときの音律・リズムが非常にいいのだ。
この音楽のような文章は、「立正安国論」には敵わないだろうが、読んでいて本当に気持ちがいい。
実際に闇がたりってあるのだろうか?あったら聞いてみたいものだ。
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