2009年6月23日火曜日

組織の存亡

についてなんとなく考えてみたりする。

Googleで企業の存続率について検索すると、こんな感じでひっかかる。

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1年後は60%
3年後は40%
5年後は15%
10年後は5%
30年後は2%
50年後は0.7%
100年後は0.03%
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創立1年で存続率50%
創立10年で存続率5%
創立30年で存続率1%
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根拠(出所)が全く示されていないので、そのまま鵜呑みにすることは出来ないが、傾向としては大体そんなものなんだろうと思う。

これまた私の曖昧な記憶だが、釈尊が亡くなり、ヒンズー教が流行って仏教が衰退するまで大体50年くらいだと聞いたことがある。

また、日蓮が無くなってから49年後に後継の日興、日目は亡くなる。ここらか内部分裂が始まるのだ。



組織は、一人では出来ない事を目的を同じくする人たちが集まるというところから始まる。

そして、組織は拡大しようとする性質があるため、人数は増える。

人数が増えると、組織設立当初の大目的や精神は薄れ、形骸化してしまう。

創立の精神がなおざりにされた組織は存在意義を失う。

衰亡の一途をたどる。

顕著に現れるのは、組織を立ち上げた人たちが居なくなる50年頃ということだろうか。




一方、先日600年というフレーズを書いたが、詳細はこれだ。
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日本が世界に誇る古典芸能の一つに、「能」がある。「能」を大成したのは、言うまでもなく世阿弥である。芸術の巨人というべき存在であり、彼の「初心忘るるべからず」との言葉は、あまりにも有名だ。
 イギリスの歴史学者であるトインビー博士も初めて日本を訪問した際、最も魅了された文化の一つが「能」であったと、懐かしそうに、私に語っておられた。
 世阿弥は、時の権力者によって逆境に立たされる。
 しかし、その苦難を糧として、後世のため、不滅の芸術論を数多く書き残していった。
 世阿弥は、『花鏡(かきょう)』という著書に記している。
 「先(まず)、師の云事(いうこと)を深く信じて、心中に持つべし」
 まず、師の教えを深く信じて、わが心に持つべきである。
 これは、なんでもないことのように聞こえるかもしれない。しかし世阿弥は、非常に重要な急所を押さえていると思う。
 今日まで、600年以上の歴史を刻んできた能には、師から弟子への、絶え間なき薫陶が光っている。
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師弟がしっかりしていれば、組織は苦難をも乗り越え600年も存続するという指摘だ。

ライナスポーリング博士は大学時代、大学創立者はいなかったが、創立の精神を大切に勉学に励んだ結果、ノーベル賞を2つも受賞するに至ったという話を聞いた事がある。

また、何かの本に書かれていたが、松下はトップから末端まで松下幸之助の思想で一貫されていたとある。


組織はこの根源を大切にする事を第一義とすべきなんだろうな。




顧みて、私の会社はというと、、、あれ、企業理念ってなんだっけorz

私がそんなレベルだから、会社のみんなもそうなんだと思う。

一応、36年ほど続いているんだけど。。。

やべぇなぁ。

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